私立の小学校ってどうなの? 

私立小学校


子どもを私立の小学校に入れようか、考えたことがある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか? 愛する子どもには、良い環境で、少しでも綺麗な景色を見て育ってほしいですもんね。


私もかつて私立の小学校に通っていました。


私を含め周りの友達を見ていて感じたことは かなり向き不向き、体質的に合う合わないがあります。

あくまで私立の小学校に入れることへの批判ではなく、入れようとする際に想定すべきことは何かという視点でお話しさせていただきます。


今日は体験談を基にお話ししたいと思います。


1、校則の厳しさ


私立小は私立中、私立高、ましては私立大より遥かに教員たちが「ブランド意識」を高く持っています。時代が進むにつれ私立小に進学する子も割合として増えてきてはいますが、やはりまだ世間的には珍しいです。その珍しさがまるで特別さを生んでいるかのように捉えられているのでしょう。そしてその世間の持つイメージを教員たちは一心に背負い、守ることに尽力します。

結果として生徒にもたらされるのは「校則の厳しさ」です。

キャラクターの持ち物は持ってきてはいけない。

基本的に持ち物の色は白、黒、茶、紺。他校では女子は全員三つ編みに結わかなくてはならないというところもありました。

持ち物で個性を出したいお年頃になった時、私はかなりしんどかったです。

おまけに制服とランドセルも黒づくめなので、自分で選択したものを身につけて外を歩きたいなあと思っていました。


そのため、普段から持ち物や服を自分で選んで着ているお子さんにとっては 少々しんどい部分があるかもしれません。


2、地元に友達ができない


私立に通うということは、電車などの公共交通機関を使い少し離れた学校に通うこととなるでしょう。通学に時間がかかるため近所の子たちとは時間が合わなかったり、そもそもきっかけが出来にくかったりすることにより近所の友達が出来にくくなります。周りから見たら、制服を着ていることで近寄りづらさがあることも考えられますね。

私は小学校入学のタイミングで引越したため、生涯地元に友達は一人も出来ませんでした笑 

それはその先どういった事態に発展するかと言うと、

・地元に愛着が持てず「寝るだけに帰る場所」という捉えになる

・夏休みなどの長期休暇はほぼ家に引きこもる


といった感じです。

20204月ごろの緊急事態宣言中と似た生活でした笑


そのため、私立に通わせる場合は地元の子たちと接点を持たせるきっかけを与えてあげた方が豊かな日常を送れるかと思います。


3、(公共交通機関を使う場合)嫌な場面を目の当たりにする


公共交通機関って、よほど高所得者でもない限り貧しい人も、稼いでいる人も、老若男女問わず利用しますよね。いわば国民の縮図です。特に朝のラッシュ時は利用者も多く、その分乗客同士で様々なトラブルも起き、大人でも気が滅入ってしまうことがあります。そこに6歳、7歳の子どもが一人で飛び込むわけです。私が小学校に入学して間もなく、先生がクラスのみんなに教えたことの中に"こういう時は痴漢です」と言いましょう"がありました。子ども、ましてや女子であれば弱者の中の弱者です。近所の学校に通わせていても不審者に会うリスクはありますが、朝の通学電車はなかなか特殊です。

お子さんが公共交通機関、特に上り方面の電車を利用される場合は 

・女の子であれば女性専用車に乗せること

・困った時にすぐ周りの大人に助けを求めるよう伝えること

・酷く混雑する路線や痴漢が多い路線は避けて短距離で行ける学校を選ぶ


などの対策が必要でしょう。




長くなりましたが、一言でまとめると「公立に通っている子が許されていることが許されないことが多い」というしんどさがあります。

マイナスなことばかり並べてしまいましたが、私は大人になってから得をすることがありました。「私立の小学校を出た」と相手に伝えるだけで、きちんとした家庭で育ったんだと認識してもらえます。

また、地元に留まらずさまざまな地域の友達と接することで 狭い地域に固着することなく視野や生活圏が広がるでしょう。


それぞれのお子さんに合わせた選択が必要ですね。